最近、小学生とかは運動会などで順位をつけてはならないという、僕の時代から考えると何とも不思議な時代になりました。
比較をする事で出来ない子供がどんどん出来なくなるという考えからなのかはわかりませんが残念ながら恋愛においては当然ながら誰しも無意識で比較をしているわけです。
「私は、そんな人と人を比較するような事はしない!
世界は平等だぁ!!世界平和バンザーイ!(((o(*゜▽゜*)o)))」
と口では言ったとしても比較をしなければ人は
選択することなどできないのです。
※らしくなく絵文字なんか使ってみました(笑)
予定を埋めるにしても、誰と一緒にいるのか?どこにいくのか?
何かを買うにしても、価格を選ぶか?サービスを選ぶか?
というように意識的でなかったとしても人は比較をするのです。
これは、僕たち人間の脳が客観的ではなく相対的に
物事を判断する性質があるからおこる脳の特質なんですね。
わかりにくいですか?
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相対的っていうのは、
「冷たいという感覚がわからなければ、熱いという事を正確には理解できない。」
「高いという感覚がわからなければ、低いという感覚は正確に理解できない。」
「はじめなければ、終わりもないと正確に理解できない。」
「憎しみの感情なくして、愛する感情の素晴らしさは理解できない。」
「孤独・孤立の感覚がわからなければ、人のありがたさを理解できない。」
「お金がない経験をするからこそお金の素晴らしさがわかる。」
「不自由があるからこそ、自由の素晴らしさを理解できる。」
こんな感じのことです。
で、今日はこの相対的に物事を判断する
人間の脳の特性を活かした心理テクニック。
コントラストの原理に関してお話ししていきます。
これは相手にこちらが選択させたいものを選択させたり
より高い確率で行動してもらいやすくする心理テクニックです。
わかりやすくする為に、代表的な例として
不動産仲介業者のセールステクニックで解説
していきましょうか。
僕もこれまで4回ほど引っ越してきたのですが、
探す時には何件か物件を見に行きますよね。
で、その中で予算や要望に合わせたものを
担当者の方が探してくれるわけですが、この
コントラストの原理を知っている担当者さんは
ある順番で物件を見せて回ります。
●一軒目に、お客さんの要望に合わせた予算ギリギリの
そこそこ気に入りそうな物件を見せます。
●そして二軒目に、多少予算を超えている本当に
契約してほしい理想の物件を見せます。
この順番で見せて回る事で二番目に提示されたものと
かなり異なっている場合ほど、最初のものと大きく
異なっていると脳が錯覚してしまうのです。
例えば、ここで一件目に更にボロボロのところを見せて
二軒目に似た価格でそこそこ気に入りそうな物件。
そして三軒目に理想の物件という流れにすれば更に
コントラストはハッキリしますよね。
このコントラストの原理ですが、日常を意識的に
見ているとあらゆるところに転がっています。
・車本体の購入を決断してから比較的安価なオプションを売る。
・定価は10万と提示して割引で69000円で販売する。※本当の定価は75000円(苦笑)
・コンパを自分よりイケてないメンバーで構成する。
・ブサイクな子ばかりのコンパで普通の子がいる。
これらも全てコントラストの原理の一種ですね。
このようにあなたの身の回りには、このコントラストの
原理は沢山あるのです。
つまり、女性を誘ったり行動させたかったりする場合には、
このコントラストの原理を活用してみてください。
という事が伝えたいわけではありません。
確かに活用してもいいでしょう。
しかし、
「なるほど、じゃあ自分より優れていないものを
提示すればいいのね。」
的な発想で使うと大体失敗してしまいます。
例えば、
他の男の悪口を言って女性を自分に振り向かそうとする行為。
これも一見コントラストではあるのですが。
こういう無理矢理感の漂う小手先でコントラストの原理を
使えば、その時点であなたがボロボロの家だと認識されて
しまうこともあるわけで
自分で自分の価値を落としているわけ。
しかし、面白いもので当事者は気付かないんです。
なぜなら、なんとなく与えることが与えられること。
はわかりながらも頭の中は
「求めよ、さらば与えられん。」
となってしまい自分のモノサシで勝手に決めてしまった
好意を与えてしまっているのも結構陥りがちな罠なので
気をつけてくださいね。
相手の話を聞くこと。
相手を理解しようとすること。
これ、本当に大事なんです。
スーパーアスリートのノミ選手を箱にいれたらどうなる?
コントラストの原理って一見テクニック的に見ると意図的に相手を
動かしているように見えるのですが、実は僕ら人間にとって
コントラストってすごい大切なことなんです。
ノミっていますよね。
そう、あの犬とかに動物の毛の中に生息するノミですね。
米粒にも満たない大きさのノミがジャンプ力って凄いんですね。
その距離30センチ。
これ人間に換算したら凄いことですよね。
東京タワーなんて軽く超えてしまいます。
そんな奇跡の脚力をもっているスーパーアスリートの
ノミ選手を5センチの箱にいれるとどうなるのか?
最初はぴょんぴょん飛んで天井に当たりまります。
30センチ飛べるのですからね。
頭イタッ!ですね(笑)
きっとノミは
「なんで、こんなに低いんだよ馬鹿野朗!」
って思うかもしれません。
しかし、そんなのは無視して、1日放置プレイするんです。
そしたら翌日・・・
よーし!思いっきり飛ぶのかなぁ
と思いきや5センチしか飛べなくなるそうです。
そして、そのノミは一生5センチしか飛べないまま
生涯を終えてしまうんです・・・・。
僕ら人間も似たようなことってあるんです。
最初は当たり前じゃなかったことが今では当たり前になって
しまったことが。
誰かの考え方や価値観という箱にいれられてしまって
本当に飛びたてなくなってしまうこともあると思うんです。
そんな時に本来の自分を取り戻させる方法・・・・
それがコントラストの原理なのです。
ノミで言えば、30センチ飛ぶ本来のノミを目の前に置いてあげるんですね。
コントラスト原理というのは、正になりたい自分となりたくない自分。
本当に求めているものと求めていないものを明確化するために、
比較して初めて求めているものをハッキリとさせることができるんです。
そして人は始めて求めているものを手にしたい!
今のままじゃ駄目だ!
って思うのです。
コントラストの原理の本質はここにあるんです。
[adsense]今、あなたがこうやって一生懸命文章を見て学んでいるのは
理想の状態と現状を明確にするために必要なものなんですね。
だからこそ時として素直にコントラストの原理に身をおいてくださいね。
何かうまくいかないなら大体、ほんのちょっとだけ狂っている程度ですから・・・。