返報性の原理でお話した、人は与えられたものを変えそうとする心理。
これをセールステクニックに活かしたのが、ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック(譲歩的依頼法)というものです。
もちろんこれも恋愛に活用できるテクニックの1つです。
どういうテクニックかというと、返報性の原理で言えば
試食してもらう事で与えられたものは返すという心理で
買わないと申し訳ないなと感じてしまう。
というものですが、
この心理をマイナス面に活用したものです。
「わざと大きな提案をして相手が考え出したら
すかさず譲歩して本来の申し入れで決定させる方法。」です。
これは、人は相手の申し入れを断る事に罪悪感を
無意識で感じる傾向がありこの心理を逆手にとって
次の小さな申し入れを決定させる。
という何ともテクニックらしい方法なんですね。
スポンサーリンク
例えば、好きな相手に告白する時、
「付き合って下さい」
と言ったとします。
すると相手は、
「ごめんなさい」
と答えます。
ここで引き下がる人もいますが、
「友達からでもお願いします」
と再度頼まれると、
「友達からなら」
と答えるパターンが多くなるのです。
しかし、これはほとんどの場合、恋愛でそのまま
テクニックとして頻繁に使えば使うほど失敗する
傾向があります。
なぜなら・・・そもそも、罪悪感を感じさせる
ということ事態が相手の理由で相手を動かして
いるわけではないから・・・というのもありますが
僕みたいな人間は罪悪感を感じにくいのも
ありこの心理には個人差があるからです。(苦笑)
これで要求が通る場合、
・相手を傷つけたくない。
・自分自身が嫌な気分になりたくない。
・相手が逆ギレして自分が危険にならないか心配
こういう不快な感情になっているところに
小さな要望になった瞬間に、そこに逃げ込んで
しまう。
つまり行動の原点としては不快感。
ですから実際に要望が通ったとしても、不快感の
強さによっては行動への原動力が足りない満たされず
通った要望への行動力が低くなる可能性があるのです。
つまり、この「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」
にはそれなりの信頼関係が必須になる。
という事です。
更に主な注意点が2つほどあります。
まず、1つ目が、最初の要求と後の要求は
続けないと効果が薄いという事です。
※ 時間が経つと効果が薄い傾向にあります。
そして2つ目が、最初の要求は罪悪感が
自然と出てくる程度の要求にとどめること。
あまりに大きい要求だと、敵意むき出しに
なってしまう可能性もあるわけです。
そもそも、このドア・イン・ザ・フェイス・テクニックの
心理的な実験では、大学生に2つのボランティア活動を
提案したものです。
そして最初の要求を断った中の50%が後の
要求を受け入れたというものです。
ここで重要になるのが、もともと要求をする側の人が
何のメリットもないものだという事です。
つまり、自分にしかメリットがないような
要望ほどこのドアインザフェイスは効果が薄れる
傾向があるという事です。
それを補うためには、
「相手にとってメリットがある。」
要求をする事です。
つまり、相手が興味がある。
やってみたいとか行きたいと思っているものを
使いながら要求をしていくのです。
「ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック」で
言えば・・・・
・大きな要求・・・メリットはあるけどリスクも高い。
・小さな要求・・・メリットがあるけどリスクは低い。
基本的には自分も相手も「YES」となる
そういう要求をするのがベストですよ。
また、ここにかんしては色々伝えたいこともあるので
書けたら書いていきますね。